鶏とひよこのビッツトート

明治時代の縮緬です。

多分明治です、明治時代の布は「小さな柄ゆき」が特徴です、その後の大正時代は「大きな、大胆な柄ゆき」が流行ったようです、「大正ロマン」という言葉は聞いたことがありますよね、その言葉が大正時代だけ特別にあるのですがそれは、日本の着物史の中で一番華やかな時代だったからです。明治時代、富岡製糸場が出来、更に江戸時代にはなかった質の良い化学染料がヨーロッパから入ってきました、諸条件が揃い

明治後半から昭和の初め、太平洋戦争が始まるまでの布は華やかなのです。大正時代の布は紀屋の教材や作品には多く使われています。長くなりますが、当時大正時代には、「大正ロマン」という言葉はなかったのですよね、戦後、華やかだった大正を復刻した柄ゆきやイメージを、「大正ロマン」と言ったのです。

けして華やかではないけれど、職人が意匠をこらした、繊細な美しさを持った明治時代布、100年近くも前の布なのに、ちゃんと布として、使えます、幾多の災害戦火をくぐって現代にバッグとして蘇りました、愛おしさこの上ないですよね~♥
二子玉Mさんの作品、タッセルもお手製です。