鹿の角製のへらは、昭和30~40年頃修学旅行のお土産の定番だったそうです。
今はもちろん販売しておらず、奈良の商工会から製造もとを何件か伺い電話にて聞き込み調査しましたが、『今は作ってないね~』と何件も不発でした。が、粘りの調査の結果!みつけました~~~!
そしてこのへらは当時のデットストック(在庫品)!製造もとの倉庫に半世紀近く眠っていたのです~。かわいい鈴までついて!
”奈良のお土産屋さんでお母さんへのお土産をみつけた当時の子供”の姿が目に浮かびます。そしてなぜか私自身もそんな気持ちになりました。
そもそも、このへらを入手したくなったきっかけは、当時お母様へお土産を買った”少女”が時を経て教室でそれをお使いになっているのです。鹿の蒔絵は消えかかっていましたが、わたしが長年使っている(といっても20年)プラスティックのそれとは違いなんとも良い風合いでした。また鹿の角製品は厄よけにもなり縁起の良いものだそうです、そしてなにより春になるとニュースになる奈良公園の鹿の角切り、あの鹿の角がへらになっている、素晴らしリサイクル!紀屋のコンセプトにもぴったり!
ほしい~!欲しい~!!ホシイ~!!!。。。。電話聞き込み大捜索となったのです。
鹿の蒔絵も大変かわいく紅葉しかけの楓まで描かれています、苦労して入手した甲斐がありました。